2008年11月17日月曜日

八戸市の防災安全推進室は機能しているのか

昭和五十一年に巨額な設備投資をし、市内三十九ヶ所に災害情報を流す拡声器をとりつけた。
この災害は津波に特定し、据えつけたのは海岸部のみ。ところが地震の被害甚大なのが八戸市の特徴。過去にも大きな被害を被った事例は幾つもある。昨今は徘徊老人や変質者が出て小中学校は近隣住民、保護者に警戒を呼びかけているが、これは点を押さえるもの。面を支配するのが防災無線の活用。
「はちのへ今昔」が静岡県沼津市に二年前に釣りに二ヶ月出た。そのときに市内全域に、この防災無線が流れていたのを確認。
沼津市は八戸市より人口は少なく、二十万五千人。
その防災無線の案内を記す。
市内一斉清掃中止のお知らせ
七時半
放送対象・全市
本日予定されていた市内一斉清掃は、悪天候のため中止します。
秋季全国火災予防運動実施中
十八時半
放送対象・全市
ただいま、秋の全国火災予防運動が実施されています。この時期は空気が乾燥し、一年中で最も火災の発生しやすい季節です。火の取り扱いに注意して、火事のない安全な町をつくりましょう
これらは携帯電話のメールでも見られる。ところが携帯を持っていない年寄りは見れない、知ることができない。こども老人こそ防災の第一の対象者だ。これら抜きで防災はあり得るのだろうか。また、災害時に携帯が役立たずになるのは誰でも知っている。メールとても同様だろう。違うという意見のあるのも承知、が、大規模な事態で本当に機能するのだろうか。
八戸市も携帯電話に防災情報を流している。が、その利用者は少ない。平成二十年の二月から実施しているが、一般市民の利用が2654人、消防関係者が1409人、これが十月では3785人に消防関係が859人と減少。
 沼津市の携帯情報の利用者数は知らない。八戸市の防災無線を市内でも利用できるようにするのが第一義(だいいいちぎ・最も大事な根本の意義。また、本質的で最上の価値あること)。ところが、これには巨額な金がかかると小林市長は及び腰。
 行政は何か?の本質を探るべく日夜市役所に出かけて色々調べると、市長は飾りで職員の言うままに動いている。市長は元気で批判的でない人間がいいと職員は思っている。市長は飾りなのだ。この防災無線にしても、小林市長がそう思っている訳ではない。職員が思っていることを市長が発表したにすぎない。
 出前行政が先月末に柏崎公民館であった。「はちのへ今昔」が沼津の防災情報のようなものを実施できないかと問うた。そこで金がかかる、現在八戸市にも防災無線があるが、一部壊れているの発言。いずれ調べてみようと思って時間がとれたので調査。
すると妙なことが判明。海岸部に備え付けたのは39台、そのうち4台が故障、それを三菱電機青森支店が持っていった。ところが、部品を製造していないので修理ができないと回答があったと係りが答えた。
 なら、その故障機械を送り返せ、修理できる人が八戸にいると伝達。すると、その機械は青森支店から尼崎工場に送ったという。直せるかもしれないので機械は送ってこないという。
 故障したのは何時かを聞いた。
○一台は平成十九年の七月の定期検査で判明。それを取り外し尼崎工場に送った。部品を製造していないので修理不可能と判明した。
●残り三台はどうした。
○三台の故障は平成二十年七月の定期検査で判明。これを取りはずし青森支店に持ち帰った。
●それを修理せよと依頼したか
○それらは尼崎工場に送り修理できるか見ている
●七月に送って三ヶ月過ぎたがまだ修理できないのか
○出来るかの確認を待っている
●すると昨年の七月に送った機械は八戸市の所有物だ、それが一年以上尼崎工場に放置されていることだな、そんないい加減な処理でいいのか、市の財産は八戸市民の財産だ、それが修理できないと判明しているのに、返却請求もしないでいいのか。直ちにその一台は返却させろ、修理して使用できるようにする
この文言は昨日十一月十四日十六時に係員と交わした言葉だ。
 防災推進室はこの39ヶ所の無線をデジタル化しようと考えている。総額10億円だ。それは市内一円に防災無線を張り巡らすのではない、今の機器をデジタル化するだけだ。そんな無用な金は使用するべきではない。市内全域で使える防災無線とするべきだ。 はてさて、経済観念のない奴ばらの集団が役所、金は無限に沸いてくると考えているのだろう。市民の苦悩は何処吹く風だ。この展開は判明次第報告。