2008年12月23日火曜日

昭和49年の八戸三日町4






石岡商事



 家庭金物はかな釘一本から、業務用の厨房備品にいたるまで、その取り扱い品目は広範囲にわたっています。家庭金物の卸を始めたのが、昭和二十一年。それ以前は、酒類、かん詰、醤油の卸小売りで、創業は昭和十五年となっています。闇価格横行の時代でも、公定価格を守り続けた話は有名で、その公明正大な精神は、現在まで一貫されています。

クドウキチ



 八戸では二番目にネオンの灯がともったお店。昭和の初期にはモダンボーイの頭上を飾ったカンカン帽も発売していました。赤いアップルの紙袋を抱えている女性は、すべからくファッションに敏感である。ということは周知の事実。見るだけで楽しくなっちゃう…という女心を捕らえたニクイお店です。二階は健康的な喫茶店・ジローです。

橋源商店 



右から左へ読む店名を見てもわかるように、ここは三日町でも最も歴史の長い店なのです。明治二十五年に河内屋から分家して、糸の専門店としてスタートしたということです。いつもキチンと蝶ネクタイをつけているご主人は四代目。現在は呉服と洋品を商っていますが、「お客様本位」の商売訓は、創業当時から、けっしてやぶられることなくつづいています。