役所の人事は時に首をひねる場面あり。やっとこ課長にお情け部長だが、時に知恵者にぶつかる。小滝氏もその一人だった。八戸港湾を語れば右に出る者なし。人無き荒野を行くが如しで、周りの人物が居ないに等しかった。
この知恵者も定年で失った。さて、今いる部長でこれはと言う知恵者は妻神敬悦氏、八戸市の全体を見れる男が、妙な位地にいる。都市整備部という地味な部署。ところが、現在のような混迷時に全体を見通して適切な助言が出来るのは妻神氏以外にはいない。
人品骨柄は言うまでもなく、総合企画力、温和な人柄から搾り出す知恵は余人の追随を許さない。中心商店街の活性化にも十分な知識と経験を有する。こうした人物が適材適所に配されないのが不思議。何か違う力が働いているのだろうが、肝心なのは能力。ナポレオンが言った。人は身形(みなり)で採用され、能力で解雇されると。今、交流センターは詳細設計が出て、今月中には着工予定。ところが延びている。それは何か、具体策が決定されていないからだ。これを調整し予定通りの完成に導くには、現体制では無理。
八戸市全体の利益を考えれば、停滞、混迷を解きほぐすには妻神氏が側面から押す必要があろう。あたら有能な人材を隠し、前面に出さぬは大損失。
今こそ小林市長を本気で助ける時、これに失敗すれば市長の再選はない。それほど力量を問われる一大事。それが滞っているでは、失敗は目に見える。一期で市長を代われば成果を手にすることもできない。
自民党はこぞって市長を支える知恵を出せ。出なければ再選はない。また、自民党にはそれを叫び、時代を読む人材はいないのか。我が事ばかりで頭が一杯な人物ばかりではなかろう。
また、職員も市長と心中をする覚悟で取り組め。来年の十月に市長選がある。そのときには交流センターは完成している。つまり、成功か、失敗かは歴然としているのだ。今こそ、人材総出の時。その時では出し遅れの証文となる。
今が、八戸市百年の計の実現の時、ひるむな、臆するな。市役所職員二千人の英知を傾けろ、さもなければ民主の市長の登場となる。