2008年7月7日月曜日

三日町交流センターは本当に市民のためになるのか1


八戸とは? 根源的命題だ。青森県の南端、イカの町、新産都市だった所、地震が多いなど色々あるが、観光こそすべての総合力という小林市長の思い入れから、観光課長を抜擢したが、46億円を有効利用できるか、ムダ遣いで終わるかの瀬戸際。
 日曜日に集客できないのが、三日町の悩みだ。郊外型の店舗に出店するカネイリは、下田店の書籍は売れているものの、三日町は下降だそうだ。もっとも三日町店は書籍に注力しないせいか、今は三春屋の書籍部に読みたい本が並ぶ。カネイリの奮闘を期待。
 さて、自助努力を重ねる商店主を尻目に、官費で交流センターを建てるが、これが問題だ。すでに基本設計は出来た。6月末の詳細設計が遅れて、今日、7月7日に提出されなければ罰金だ。
 これが出れば全ては終了し、残るのはパネルなどのガラクタをどう並べるか程度の問題しか残らない。筆者が再三、詳細設計が出来上がれば全ては終了で、その前に人を集める仕掛けの偉人・先人顕彰館を検討せよの声を無視。
 観光を中心とする建物、市民の皆様のご意見を承って、それを具体的にしたい、と課長の弁。課長は卓球の愛ちゃんに似ている。人の良さそうな、物腰の穏やかな人だが、気迫、気力に欠ける。歴任の東京事務所長、観光課長は新規事業じゃない。適材適所で、そこでは充分な力を発揮されただろうが、今回は小林市長がすすめる車の両輪110億円の片方、46億円を使う旗頭だ。
 それが市民の皆様のご意見を承りじゃ、寝言は寝てから言え。旗頭は首長が決めた、これを実行したいとの念願を具現化する立場。それには強烈な個性と堅固な信念がなければならない。その信念すらなく、市民のご意見だと? 人を糾合するには信念の旗印が必要だ。その信念もなく、人を糾合できるのか? 集まって来たからこそ、意見が出る。信念は新年おめでとうと訳が違う。
 当然、日当が出る会議も開かれただろうが、論議の果てがこれか? そんな委員だか医院は必要としない。苦言を呈する気概のある人物を選べ。茶坊主を幾ら集めてもおだての言葉しか聞こえない。
 昔から言う、おだてとモッコには乗るなと。モッコは溜に捨てられる病気の人夫などを乗せる藁で編んだ網。溜は非人の溜、これは病気になって人間として役に立たないから非人とされ、捨てられる。それを非人が必死に看病し助かって非人と夫婦になるなんて話が平凡社の本にあった。だからモッコには乗るなと言う。
 口当たりのいい話に酔うな。道を誤るぞ。詳細設計が出来ても、本当に人を集める拠点となるのか。町の駅という伊吉書店救済策のような交流センターじゃどうにもならん。その利用者数などゴミの数でしかない。それを知りつつ同様な大規模な箱を作ってどうするのだ? それが本当に市民の為になるのか? 
 満鉄職員が絶えず胸に置いた言葉が、それが本当に日本国民のためになるのか?だ。全市役所職員に告げる、諸君の動きが本当に八戸市民の為になるのか?を絶えず想起せよ。
 さて、この課長に信念がないなら、補佐する人材を求めよ、若手ではこの課にいる前田氏、公報市民連携の茨島氏、さらに観光課の安原氏。若手に意見を述べさせよ。そして一つひとつに確証を得よ。それを集めて大規模な誰も見たことも無い物を作りあげる。
 筆者が小学生の頃、少年という月刊誌が出来た。それに鉄腕アトムが掲載された。衝撃だった。映画の構成画面と同様なダイナミックなコマ割、見たこともない未来の話、空中を走る道路、それは高速道路として現代にある。手塚治氏の突拍子もない話が具現された。そして漫画は今、世界中からマンガとして、共通語となった。誰が五十年前に、子供が貪って読んだ漫画が、世界語となるなど信じただろうか。人は突拍子もない話を一笑に付す(笑ってとりあげない)。「はちのへ今昔」の表紙には西有穆山が言った言葉を掲げている。世をわたるには馬鹿げたをはくべし。
 これを余人(筆者以外の人)は下駄だと思っている。ところがひらがなになっている所に味わいがある。馬鹿げた話と解すべし。世の中を渡るには先を見通し、人が馬鹿げた話と思えるような未来の話をせよが真意だ。
 八戸の偉人の一人、西有穆山は凄い言葉を吐いた。はくべしは吐くべし。げた、はくと来たので下駄、履くとなった、それは己が教養のなさだ。
 でかい仕事には有能な人材の発掘からだ。人間は目に意思が出る。これら若手の目は透徹する輝きがあるぞ。市長は知るまい。前田氏は前は秘書課にいたので、この人物だけはご存知だ。筆者は各課を横断している。攻め込まれてどう守るか、ここに人間性が出る。そこで誠実に応対できる人物は得難い。まだまだ若手で優秀な人材が市役所にはいる。
 若手を登用しこの難局を抜けるには、三浦哲郎(現存)、西有穆山、羽仁もと子、北村益、安藤昌益らの死人(しびと)の力を借りることだ。その秘策は明日。