2008年10月10日金曜日

三八五流通、火葬場指定管理料を上げてくれと泣き2

焼き場の使用料がタダに問題がある。遺体を焼くには燃油代がかかり、この高騰で三八五が泣きをいれた。そもそも、焼き場使用料がタダに問題がある。
 村八分の言葉がある。仲間に入れないことだが、二分が残る、それは火事と葬式だ。仲間はずれにした村人の家に火事がでれば類焼のおそれもある。だから手伝う。葬式も同様、疫病にかかって放置すれば村人達にも被害あり。だから手伝う。
 疫病にかかれば焼かなければならない。焼き場に運ぶと隠坊(おんぼう・火葬、埋葬の作業をする者)に焼き賃を現金で支払う。そのため葬式に集まる人は香典を持ち寄る。香典は勿論現金。日本はこれを香典葬と呼ぶ風習
 つまり焼き場の使用料は現金で支払うのが慣わし。ところが八戸市が小中野にあった焼き場を現在地に移し無料とした。この焼き場の使用料をとろうとの動きも市役所の市民課にあった。それが次の文書。
八戸市斎場使用料について
○ 昭和57年の建築時、八戸市民の斎場使用料は政策的に無料とされ今日に至っている。
○ 合併協議会加入町村のうち、三戸斎場、五戸斎場を使用している町村は負担金を支出しており、新郷村の一部負担1,000円を除いて無料である。
○ 地域経済が停滞し、市民所得が伸び悩んでいる現状の中、市民に新たな負担を求めることは、理解が得られ難いと思われる。
○ 当分改築等の予定もなく、有料化によるサービスの向上を回る理由を見つけにくい。
○ 青森県内では弘前市のみ6,000円と有料であるが、東北地方の主要都市が概ね無料である。
○ 今後の斎場運営について、委託料の見直し等経費節減に努めるとともに、将来的には民間委託等も視野に入れ、自助努力に努める。                       
○ 将来、斎場の増改築により、市民サービスの向上が図られる場合に検討することとしたい。
この文書には日付の記載がない。次の文書が最新のものと思われる。
平成15年10月30日
 財政健全化計画の中の「事務事業の見直し」で斎場使用料のうち、無料としている市内居住者に対し、応分の負担を取るよう検討できないかとの財政課からの要請があった。 
 部内で検討した結果、現行どおりという結論に至ったが、財政課は納得せず三役の判断を仰ぐことになった。
15・10・23 収入役へ説明・一部事務組合の動向を調べよ。受益者負担は必要。
10・28 助役へ説明・新築、増改築がないのに有料とするわけにはいかない。
10・30 市長へ説明・現時点では有料化は無理。いずれ検討しよう。
 上記のとおり有料化は見送りの方向で結論が出た。                  
 説明はいずれも石橋市民生活部長、野坂次長、古里が行った。石橋市民生活部長から大野財政部長にこの旨伝え財政課の了解を得た。(財政課としては無料という現状を三役に知ってもらうほか、応分の負担が必要ということもわかってもらいたいという意図があったようだ)
 石橋充志市議会議員が12月定例議会において斎場使用料について一般質問をするという話を聞いているが今回の結論を踏まえて答弁資料を作成することとなる。15・10・30 市民課 古里
 現在の市民課長も同様な意見であるが、燃油高騰が過去にはなかった。この点への備えとしても、使用料の徴収は必要になろう。指定管理への支払いの原資なくして交渉にものれない。
 すると、この使用料を利用料にする手もある。これを遠謀し三八五に焼き場の管理をするように「はちのへ今昔」がすすめた。
 ところが彼らがだるくて今回の燃油代の負担を願う事態となったが、泣きを入れるにはそれ相応の手立てもあろう。なりふり構わず泣けば、買い物について歩くガキが道路にひっくりかえってダダをこねると同じだ。
 交渉事には作法もあろう。次回は交渉と遠謀を記す。