2008年8月30日土曜日

藤川優里市議のよわった、困った、日和下駄のオンブズ達5

平成5年6月定例会議事日程第三号 平成五年六月十六日(水曜日) 
 午前十時開議
三十四番(岩織政美君)一九九三年六月定例議会に当たり、日本共産党議員団の一員として質問を行います。(中略)  次に、右翼団体来庁問題について質問します。 去る六月七日、右翼団体天聲連合会が中里市長に面会を求めて来庁し、市幹部らと約一時間半余にわたり交渉しております。また六月十五日、きのうは西野議長に対して要望書を提出し、市議会の対応を求めております。聞くところによれば、八戸市の前に県当局に寄り、要望書を提出し、県の対応を促しておると言われております。六月三日に八戸入りとすれば、本日まで二週間経過し、この間、御承知のように、老健施設ひばりの里の運営に関して批判を加え、土地提供者で設立発起人でもあったM氏を救えと繰り返し叫んでおります。 きのうは前澤議員の質問中に傍聴席から大声を上げ、議事運営を妨害しました。市議会の運営を妨害し、言論を封ずるようなことは、何人であれ、断固排撃されなければならず、一方、西野議長あての要望書で求めている内容については、当市議会としての権威ある対応を進めるべきものであります。 さて、中里市長に対して建白書を渡してあるとのことでありますが、その内容はいかなるものか。目的は何か。また市としてどのように対応したのか、まず明らかにしていただきたい。 次に、右翼団体の街宣車による主張を聞く限り、ひばりの里の人事及び土地問題等に関して不正があると、名を挙げて批判を加えております。八戸市の幹部や中里市長に求めている内容も同趣旨のものとすれば、ひばりの里の元理事としての中里信男個人ならいざ知らず、市行政の最高責任者である八戸市長としての行政処置を求めることは、老健施設ひばりの里に全く関与していない八戸市行政の立場からは筋違いと言わねばなりません。 かつて私は本議会で、ひばりの里と関連した計画であった是川・天狗沢ケアハウス問題を取り上げ、ひばりの里通路封鎖問題にも触れました。ケアハウス計画問題をめぐる疑惑は今も解明されておらず、その予定地に抵当権を三千万円で設定したO建設とM氏は裁判で係争中であり、M氏の理事解任の理由とされているのは、このケアハウス計画の挫折にかかわる問題であります。そして、このケアハウス計画には県及び市が大手及び地元業者らとかかわってきたことも事実であります。 しかし、右翼団体が主張している内容には、このケアハウス問題は含まれておらず、その限りでは八戸市行政としては全く関与していないことも明らかであります。したがって、中里信男個人ならいざ知らず、市行政のトップたる八戸市長及び市幹部に対して、ひばりの里に関しての一定の対応を求めているという点において、根拠のない行政介入とも言うべき行動であり……。 〔傍聴席にて発言する者あり〕
議長(西野陽一君)傍聴人に申し上げます。 静粛に願います。
三十四番(岩織政美君)連日の街頭行動によって市民の間に大きな不安と疑惑を抱かせているのであり……。 〔なお、傍聴席にて発言する者あり〕
○議長(西野陽一君)傍聴人に申し上げます。 〔傍聴人が議場にビラを投げ込み、議場騒然となる〕
議長(西野陽一君)退場。(ビラを投げ込んだ傍聴人を指差し)地方自治法第百三十条第一項の規定により、退場を命じます。退場。
◆三十四番(岩織政美君)市行政を預かる者として毅然たる対応をすべきであります。よって、今回の右翼団体の行動に対する中里市長の基本的立場に基づく見解を求めるものであります。 〔なお、傍聴席にて発言する者あり〕
議長(西野陽一君)退場を命じます。 〔退場を命じられた傍聴人退場〕
 (中略)以上で質問を終わります。 〔三十四番岩織政美君降壇〕(拍手)
◎市長(中里信男君)岩織議員にお答えを申し上げます。
次に、右翼団体来庁問題につきまして、来庁した目的と、市はこれにどう対応したのか。市役所内で会うべきではなかったのではないか、こういう内容でございました。 神奈川県座間市にある政治結社天聲連合会の総帥佐藤寅之助という方から六月三日連絡が入りまして、八戸市内に所在する老人保健施設ひばりの里問題で被害をこうむって非常に苦しんでいる市民がある。ついては、八戸市の長としての立場から、この施設に対して行政指導の徹底に努めてもらいたく、八戸市長あてに要望書を提出したいので受けていただきたい旨のお話がございました。 健康福祉部長と同次長、福祉事務所長等で、このことについて、六月七日月曜日午前十時、旧館二階大会議室において天聲連合会総帥以下五名の人たちと面談し、八戸市長あての建白書なるものを受領いたしました。その内容はどうかということでございますが、行政指導をせよということでございます。 また、六月四日金曜日には、青森県知事あての同趣旨要望書を持って県庁を訪ねており、県の医務薬務課の課長補佐クラス二人で対応をいたしておるところでございます。 次に、老人保健施設ひばりの里の人事問題については、市が直接介入できないはずであり、このような団体が行政介入する意味は何なのか。また、市長が前理事であったことについては個人の問題であり、個人として対応すべきと思われるが、市長の見解を示せ、こういう内容でございました。 ひばりの里の人事問題について、市が直接介入できないはずであることは、議員御指摘のとおりでございまして、全く介入をいたしておらないのでございまして、その事情については言及することはできないのでございます。このような団体が行政介入する意味は何かということでございますが、八戸市長あてに要望書、建白書を届けるという意味だと理解をいたしております。 そこで、個人の問題につきましてですが、今まで個人として対応できるものについては対応してまいったつもりでございますが、ひばりの里問題は当事者間で解決すべき問題であろうと理解しておりまして、弁護士が入っておることでもありまして、今日私が何かを申し上げて事の解決になるとは考えておらないのであります。 それにいたしましても、右翼の方々が八戸へ来て街宣をやっておるということは、極めて残念な出来事と受けとめております。できるだけ市民の不安に及ばないように、ひたすらに願っております。
◎編集部注釈 M氏は前田勇氏、O建設は小幡建設。