平成五年6月17日付けデーリー東北新聞
八戸市議会 議場にビラ投げ入れる
右翼団体、一時騒然と
八戸市議会六月定例会は十六日、二日間にわたる一般質問を終えたが、傍聴席から本会議場ヘビラの投げ入れなどを行った右翼団体に連日、市議会議長から退場命令が出され前代未聞の状況で推移した。この日、岩織政美議員(共産)が一般質問で「議事の妨害であり、議会の全会派を冒とくするもの」などと指摘し、市側の対応を追及した。
岩織議員は、右翼団体の来庁目的などについて質問しながら「市が全く関与していない老人保健施設問題で、個人ならいざ知らず市長に対応を求めるのは、行政介入と言わざるをえない」と市長の見解を迫った。
これに対し、中里信男市長は「老人保健施設の問題について市が直接介入できないのは指摘の通りで、介入もしていない。当事者間で解決すべき問題と思っている」としたうえで、「街宣活動は極めて残念」と答弁した。
また、岩織議員は右翼団体の行動に言及し「議事を妨害し議会の全会派を冒とくしたうえ、市長に『背任、横領罪だ』という言葉を投げつけたが、市の代表として一定の対応をしなければならない」と、市側のき然とした態度を求めた。中里市長は「何を根拠に発言したか分からないが、義憤を感じた。名誉にかかわるので当局と詰めて対応したい」との考えを示した。
この日、傍聴席の最前列に陣取った右翼団体のメンバーは、一般質問の最中に老人保健施設問題を掲載したビラを本会議場に投げ入れ、一時騒然となった。十五日の一般質問でもヤジを飛ばし議長から退場命令を受けたばかり。市では、不法行為が予想されるとの理由から一般質問が行われた二日間、八戸署に対して出動要請を行っていた。同署では、議会内でのビラまき行為が禁止されているため、右翼団体のメンバーに任意同行を求め軽犯罪法違反の容疑で事情を聴いた。
八戸市議会 議場にビラ投げ入れる
右翼団体、一時騒然と
八戸市議会六月定例会は十六日、二日間にわたる一般質問を終えたが、傍聴席から本会議場ヘビラの投げ入れなどを行った右翼団体に連日、市議会議長から退場命令が出され前代未聞の状況で推移した。この日、岩織政美議員(共産)が一般質問で「議事の妨害であり、議会の全会派を冒とくするもの」などと指摘し、市側の対応を追及した。
岩織議員は、右翼団体の来庁目的などについて質問しながら「市が全く関与していない老人保健施設問題で、個人ならいざ知らず市長に対応を求めるのは、行政介入と言わざるをえない」と市長の見解を迫った。
これに対し、中里信男市長は「老人保健施設の問題について市が直接介入できないのは指摘の通りで、介入もしていない。当事者間で解決すべき問題と思っている」としたうえで、「街宣活動は極めて残念」と答弁した。
また、岩織議員は右翼団体の行動に言及し「議事を妨害し議会の全会派を冒とくしたうえ、市長に『背任、横領罪だ』という言葉を投げつけたが、市の代表として一定の対応をしなければならない」と、市側のき然とした態度を求めた。中里市長は「何を根拠に発言したか分からないが、義憤を感じた。名誉にかかわるので当局と詰めて対応したい」との考えを示した。
この日、傍聴席の最前列に陣取った右翼団体のメンバーは、一般質問の最中に老人保健施設問題を掲載したビラを本会議場に投げ入れ、一時騒然となった。十五日の一般質問でもヤジを飛ばし議長から退場命令を受けたばかり。市では、不法行為が予想されるとの理由から一般質問が行われた二日間、八戸署に対して出動要請を行っていた。同署では、議会内でのビラまき行為が禁止されているため、右翼団体のメンバーに任意同行を求め軽犯罪法違反の容疑で事情を聴いた。