沼館にサウンドクリエイトという音響とTV会社からニュース映像の下請け取材会社がある。もっとも、十年ほどつきあいがないので、最新情報に欠け、TVの撮影下請けはしていないかもしれぬ。
その会社名を久々に教育委員会の入札でみた。鮫神楽のDVD作成に国からの助成金を得て、それを資金源として教育委員会が計画。
市役所の中でも、一番胡散臭い仕事をするのが教育委員会、いい加減のチャンピオンのような所。三八五に昭和46年から随意契約で給食配送を出していた。市内に給食センターは三つ、これを競争入札にしてくれた、結句、三八五は一つしか取れなかった。ズルイことをしていればとがめが来るのサ。
さて、このDVD作成にあたって、設計書を作成する。教育委員会は詳細がわからないから業者に聞く。そして設計書をその金額にする。それを随意契約で、聞いた業者に出す。その業者が設計書より少し下の額で請け負う。こうした図式が八戸市役所の一般的構図だ。
これは「はちのへ今昔」に言わせると官製談合、彼等役所は黙して返答せず。ダメなものはダメ。
先般、サン・コンピューターが落札した防災のホットするメールはパソコンの入札価格が175万、最高額は500万、どうなっているのだろう。仕様が決まっているのにこれじゃあ、しようがない。
こうしたとぼけた金額の差も、市役所はかまわないという。それは物品購入はやすければ安いほどいい。だから出精値引きがまかり通る。ところが、パソコンだけだとタダの箱、これにソフトを付ける。これを随意契約でサン・コンピューターに出した。予定より高い金額でだ。
この一連を見ると、安い価格で落とさせて、あとで面倒見る図式だ。これを暴露するのは簡単なのだが、市長選を睨んでいるのでまだ見せない。補助金詐欺が見えたからだ。これは従来の方法では見せない。新手の見せ方を検討中。これが出れば小林市長は打撃を食うは必至。
さて、サウンドクリエイトは教育委員会から電話を受けて設計書の作成に加担。これをサウンドクリエイトが書いたのか、それとも教育委員会は聴取しただけで、サウンドクリエイトから書類は貰わなかったのかが、役所の担当者が替わったから不明。ともかく、サウンドクリエイトを上手に使って設計書、これは業務委託をするには、これなくしては予算編成ができないので必須書類。これを作成、いつもだと聞いた業者に随意契約で出るが、どういう訳か入札になった。
入札だと一番安い所に落ちるとサウンドクリエイトは思ったのだろう。ここに落とし穴、どういうことかと言うと、物品購入はサン・コンピューターで見たように最低価格に決定、ところが工事や請負契約には最低入札価格の設定がある。
その制限は予定価格(これが設計価格、あるいは積算価格ともいう)より65%以上、80%以内とある。これを忘れてサウンドクリエイトは入札に参加。入札業者は三社、途中でカメラの和光が辞退。RABサービスとサウンドクリエイトの二社が応札。結果、サウンドクリエイトは取れなかった。それも一万円の差で。
入札予定価格書に左欄は消費税込み、右欄が抜き、入札は抜きでやる。サウンドクリエイトは199万円、最低価格が200万。鼻の差で取れなかった。
それは、この最低価格を失念していたのか、あるいは教育委員会に提出した書類を忘れたか、それとも、メモを取らずに喋ったのか。いずれにせよ、妙な話だ。これが随意ではなく入札になったのは国からの助成金利用だと思う。普通は随意契約が主だ。
さらにこの設計書で問題視しなければならないのは、鮫の神楽の出演者に涙金しか出ていない点。鮫神楽が出した領収書は十五万円、落札価格は二百三十万。神楽を演じたのは十七名、いかに安い金額で演じさせたかがわかる。
教育委員会がこうした郷土芸能保存に金を出さず、収録業者に手厚いは癒着だ。人を何だと思っているのだ。神楽をホイト同然に思うから、こうした低料金で人を使う。郷土の宝だという気持ちが欠けている。鮫の神楽の保存には死んだ福島漁業の社長が金を湯水のように注いだ。だから衣装も幕もしっかりしている。
こうして、見えないところで金を撒く奇特な人がいて、初めて郷土芸能だといえる。ところが、市役所は鼻くそのような銭をくれて鮫神楽の社中を使う。日頃、福島漁業の社長のように銭を出せ。それなら、話もわかるが、人を使うときだけ鼻くそ銭を出すな。だすなら収録業者の金額の三割は出せ。演者なくして収録はできない。本末転倒だ。
サウンドクリエイトから出たのか、聴取したのか不明だが、出演者には製作雑費として25万を予定。もともと少ないのサ。人を安く使って業者だけが甘い汁を吸おうの図式だ。
それでも神楽の社中は八戸市のためと思い張り切る。悪ズレしているのヨ、業者も教育委員会も。
積算価格は262万になっていた。役所の仕組みは複雑だけに、入札最低価格も頭に入れないと安ければ落ちるは短絡、短絡。