平成 5年 9月 定例会-09月14日
岩織政美市議の会議録 続続
中里市長答弁続
次に、O建設の信用度について、これは、市の指名業者である小幡建設工業株式会社の信用度はどのようなものか。また指名業者として適格か、こういう内容でありました。 小幡建設工業株式会社の受注施行状況は、平成三年度におきまして、八戸新都市下水道築造工事五工区でございます。第十処理分区下水道築造工事三工区、南部山公園コミュニティ施設排水設備工事、下長二丁目地内下水道築造工事一工区です。平成四年度は、類家三丁目下水道築造工事二工区、日計ヶ丘小学校排水管布設工事二工区、田面木都市下水路築造工事三工区、旭ケ丘団地市営住宅第二種耐火三階建て本棟建築工事等を受注しております。このいずれの工事においても適正に施行されており、指名業者として適格性を欠くものとは認識していないところでございます。 以上です。
三十四番(岩織政美君)
(前略)ひばりの里問題で再質問します。 今の市長の答弁で、市長の言ったことが、そのまま私のメモで間違っていなければ──一つは、市長は平成三年十一月に辞任した、述べたと私はメモしました。もしこれが、このとおりであれば、満二年間、在任したことになるわけですね。この平成三年十一月、このとおりであればですよ、市長──この間に起きた問題と市長は一体どういうかかわりが出てくるのかということになるわけです。あくまで理事としての中里信男です。 小幡建設がケアハウス予定地を仮差し押さえ命令を出させたのが、平成三年八月二十七日です。そして同日──これも私の疑問になるわけですが、全く同じ八月二十七日に内容証明付の三千万円返済催告書を初めて前田勇氏に送っているんです。この時間的な経過を考えれば、私は、先に仮差し押さえの手続をしてから内容証明を送っただろうと見ざるを得ないんです。事実は違うかもわかりませんが、一歩下がっても全く同じ時間に、こういうことをしている。ということは、内容証明で送ったというのは、この手始めですから、それまでは、小幡建設はそこまで考えておらなかったんです。私はそう推察する。 しかし、先ほど言ったように、大手ゼネコンのT建設が入ってきて、当初ケアハウスの本棟工事を請け負うだろうと思っておったら、それができなくなったということで、それであれば重ねての三千万円の問題がふいになるということで、急遽予定地の仮差し押さえ設定の手続をした。しかし、それだけではだめなので、催促したという事実がなければならないんですから、内容証明の返済催告を前田勇氏に送った。そこで、その書類を同時につくった、私は、こう見る。こういうことがあるわけですが、一つは、先ほど来言ったように、市長が平成三年十一月まで在任であれば、当然このときも理事であったわけです。そうすれば、私は、その前にやめておったんじゃないかというふうに今の時点まで思っておったわけですから、もし平成三年十一月末まで在任したとあれば、市長は二つの意味で責任があったわけです。 議会に対して四千百十万円の補助金を提案して、議決させておって、それが壊れる事態になって、市長の先ほどの答弁では、行政は個人の借金問題については関与することはないから、何もしませんでしたという答弁が一つ、私はこれは間違っていると思いますが、まずそれが一つ。もう一つは、理事中里信男として、これは、なぜ私はここで言うかと言えば、この三千万円に絡む仮差し押さえに至った責任を前田勇氏は問われて、理事解任、解職になっているんですから、当然理事である中里信男個人も、その理事会の検討にあずかっていたことになるんです。どうして仮差し押さえになったのか。もちろんそれは、ひばりの里以降ではないですよ。以降ではないけれども、しかし、そのことが理事の一メンバーである前田勇氏がやったことについて、理事会が後で責任をとっているわけですから、それに対して、理事に在任であれば、当然それについて一理事として意見を述べる機会はあったことになるわけです。このことについて、市長はどう思うのか。 行政として介入をすべきではないと判断した。これについて述べます。 これは、県の秋田谷当時生活福祉部長の対応と違うんです、市長。議事録で示します。当時、この問題があった日、平成三年の、差し押さえが市から報告を受けた後の県の所管の常任委員会、野沢剛委員がこの問題を触れて、取り上げているんです。その中で、秋田谷生活福祉部長は、こう述べている。前段は省略しますが、「新聞の報道にもあるとおり、建設予定地が仮差し押さえ処分になっているが、このことは、最近に至り、市の報告によりわかり、直ちに法人設立代表者に仮差し押さえ処分の解除について指導しているが」、こうあるんです。もちろんこれは前田勇氏のことを指していると思うんですが、県は、このように指導しているんですよ。しかし、市は関与すべきじゃないということで何もしなかった。私は、これは正しくないと言わざるを得ない。 重ねて私の見解を述べるならば、四千百十万円を議会が信頼して議決したんですよ。ケアハウスができる、いいことだろうということで。しかし、仮差し押さえという事実を突きつけられて、これは空中分解する。市長、補正予算をそんなに軽々に議会に出して、はい、失敗したから引っ込めますということをするべきなんですか。私は、そうじゃないと思うんです。 名誉市民の提案の問題もそうです。突如提案して、思うようにいかなければ引っ込めて撤回する。私は、いいかげんなやり方だと言われても、仕方がないんじゃないかと思いますよ。四千百十万円を議会が議決したということは、理事者の対応を信頼して、理解して受けとめて、それを認めたわけです。私も賛成したんです。 しかし、それが予測しない不祥の事態になって使えなくなったから、返上になりました。これは、年度末の決算でそうなったわけでしょう。なぜ四千百十万円を一たん計上して議決したものが、無為になるのかということについて、市長は責任を持って議会に答弁しなきゃならないんですよ。そうじゃないですか。そうすれば、そういう事態を回避するために理事者として全面的に全力を注いで、打開のために努力すべきじゃないですか。市が補助金を出していない、全く民間の工事であれば別ですよ。国、県にあわせて、市が応分の補助金を設定したんですから。それが壊れても、市は知らぬ。四千百十万円使えなくなったから、これは返上させていただきます。私は、ここにも中里市政のやり方のまずさがあると思うんです。一面で言えば、市民に対して、不十分な行政の対応をしている。議会に対しても不十分な提案をして、不十分な経緯でもって責任逃れをするんじゃないか。どうして県が指導しておるという立場をとっているとき、市ができないんですか。このことについてももう一度答弁を願います。 それからもう一点、信用度の問題です。市長が今述べた信用度は、あくまで市が発注させた工事のできばえについての信用度だけで終わりました。それ以外のことは触れません。しかし、信用度というのはそんなものですか、業者の信用度は。私は、そういうものだということは、今までうかがったことはありません。市の発注工事であろうと、民間の工事であろうと、健全な業務を遂行しているということが前提になっているんじゃないですか。