選管から小林市長に飛び火
選管の所得税法違反を書くと告げたのが昨年十二月号。十二月一日から日本半周の旅行に出た。四月に返るべく原稿を四ヶ月分書いた。選管の所得税法違反が決定していたため、それをどのように処理するかを見極めたかった。そのため今日まで待ったが、八戸市会議員はロクなのがいないのが判明しただけだった。
それは何か、事態を追って解明してみる。
選挙の投票は市内の中学校などを使用して行なわれる。選挙管理委員会が最も存在感を発揮できる場。この投票所、開票所にアルバイトを配置。それに八戸市役所職員が当たる。当然、アルバイト料が支払われる。所得税法では(源泉徴収義務)
第百八十三条 居住者に対し国内において第二十八条第一項(給与所得)に規定する給与等(以下この章において「給与等」という。)の支払をする者は、その支払の際、その給与等について所得税を徴収し、その徴収の日の属する月の翌月十日までに、これを国に納付しなければならない。
第二百三十九条 偽りその他不正の行為により、第百八十一条(利子所得及び配当所得に係る源泉徴収義務)、第百八十三条(給与所得に係る源泉徴収義務)、…中略…の規定により徴収されるべき所得税を免れた者は、三年以下の懲役若しくは五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
と規定しているが、八戸市選管はこれをしなかった。人事課は年末調整をしたと寝言。源泉と年末調整に何の関係もない。選管がこれをしないと、首長の責任となる。つまり市長が源泉徴収義務者だから。
罰金総額百十八万余、正確な金額は忘れた。この罰金は歴代選挙管理委員会のズサンな対応による。また、更にそれを年末調整しているので間違いがないと盲信していた人事課の責任でもある。
選管の代表者は委員長の駒場氏、この人物は責任をとろうともしない。
気の毒な落選議員の吉田氏は裁判所に解決の糸口を求めた。最高裁まで行ったが、結果的には負け。勝利の一瞬はあった。が、紳士な吉田氏はそれをされなかった。それで、負けだ。
小林八戸市長は罰金を市役所職員互助会に支払わせた。互助会の金の半分以上は市民の税金。その金から罰金を支払ったのだ。
自分たちの措置が間違いで、それが積年繰返されていた。それを「はちのへ今昔」にあばかれて、罰金を支払うハメに陥った。
悪いことをすれば罰金を支払うは当然。それを市民の税金で支払うは何事か。選管委員長、市長、副市長、幹部職員の分担で支払うのが当然。それを互助会に支払わせたは首長の資格がない。
それを互助会の金を所管する人事課に問うと、互助会には財布が二つあり、一つは税金分、もうひとつが自分たちの財布。そこから出しましたという。その証拠は?
見せられません。
これでは回答になってなかろう。
つまり、税金で支払ったからだ。
それを知ってて、互助会に支払わせた小林市長は市民を愚弄している。市民は愚かでそんなことは気づかないと思っているのだろう。
八戸市がこの体たらく、青森、弘前も同様。きちんと処理していたのはむつ市、十和田市だけだそうだ。
この程度の認識の小林市長では、次の選挙は勝てない。役人根性が抜けないのだ。自分の金は出したくない。市民の金なら使うでは、首長としての資格に欠ける。しがらみがないだけ、しっかりした仕事を期待していたが、やはり誰がなっても同じなのだろう。下手な期待を持った方が悪いのだ。
この支払いを決定したのは小林市長。
だが、これを画策したのは選管事務局長の玉田氏と人事課長のようだ。これら二人で決めて支出したようだが、決済は市長がした。なぜならば市長は互助会長だから。
この図式がまずいと気づいたのだろう。十一月の互助会総会で会長を副市長の西氏にしたそうだ。追求の手を逃げようとしたのだろうが、そうはいかない。
互助会長を誰にしようと、しでかしたことは黒板拭きでも消すことはできない。
たかが、百万の罰金、職員の不始末は私の責任ですと、小林市長は何故言えない。自分も役人をしてきたのだから、そうした呼吸は知っているはず。
それを他人の懐を当てにするような情けない根性で何を前進できる。
当選したときもマニフェストしか言えなかった、言えない子の小林市長は、言えないどころか情けない、金に汚いずるい子悪い子、せこさもせこしのさもしい子なのだ。
こうした人間に二十五万市民の頭にいてほしくない。市民の範になる、朝から酒飲んで庁内を酒臭い息で歩いていたボンクラ市長よりよかろうと思ったが、金に汚いじゃ願い下げだ。
市役所二千七百人職員、その全部が優秀ではない。だが、確かに優れたのも数人いる。職員とて人間、間違い聞き違いは誰にもある。これは責めるな。肝心なのは過ちを改めることをはばかるなかれなのだ。過ちて改めざる、これを過ちという。
景気後退で国民の気持ちは萎縮している。後期高齢者医療体制で、年金から天引きの愚行で、国民の気持ちは自民党から離れた。
民主党の時代が必ず来る。来てもどれだけやれるかは疑問だが、自民よりはマシだろう。
行政の目付け役の八戸市会議員もロクなのがいない。前からそう思っていたがつくづくそう思い知らされた。
行政は支出をする時、予算を組む、今回のような罰金は補正を組む。
補正には委員会での承認を必要とする。その委員会は十二月に開かれた。総務常任委員会で市側から提案された。
平成一九年一二月一三日(木)午前一○時一分~午前一○時五三分
第1委員会室
質疑内容は
4項1目選挙管理委員会費は705万5000円、二七節公課費は一一五万二千円の増額補正で、選挙事務従事者手当に係る源泉徴収の処理誤りに伴う過去5年間分の不納付加算税と延滞税である所得税附帯税を計上するものでございます。
○立花委員長 これより質疑を行います。御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○立花委員長 御質疑なしと認めます。
「はちのへ今昔」はこの一一五万は罰金であることをご存知でしたか、同封のはがきに記載してご返送いただければ幸いですと出席委員(9名)に問うたが一人も回答しない。
その不届きな議員は委員長立花敬之、副委員長古舘傳之助、島脇一男、夏坂修、三浦博司、大島一男、山口広道、大館恒夫、荒川重雄。「はちのへ今昔」の返答しなければならないと法律に規定していないから好きなようにされるといい。市民の代表の意識が欠如している。今回の選管調査も駒場、玉田両氏の対応に立腹し徹底調査。市長が互助会費から罰金払って結末迎え、玉田選管事務局長は急死。定年目前で気の毒。さてマニフェストで停滞か前進かと言った小林市長、貴方のされることを見ると、停滞どころか後退で交代も間近だ。