2008年6月28日土曜日

綾小路きみまろ八戸市公会堂二千席一日で埋める


九月七日(日)一時開演の「爆笑スーパーライブ」 中高年に愛をこめて…マンネリ夫婦にときめきを、有効期限の切れた亭主、賞味期限の切れた女房…など、知らない人を笑わせつづけるきみまろが来る。
 この切符が27日に市内三ケ所、三春屋、さくら野、ラピアで前売り販売。これに長蛇の列。いずれも中高年が整理券を手にして販売開始の一時間も前からワイワイ、ガヤガヤ。
 景気後退など何処吹く風。人々は笑いを求めている。きみまろはアイドルなのだ。毎日、物騒な話、無能な政府、悪徳官僚のズルに飽き飽き。そんな中にきみまろが八戸に来る。二ヶ月も先だが、楽しみにする人々がいる。それにしてもきみまろも時代を画した。客を悪くいいながら人気がある。昔、4代目鈴々舎馬風(れいれいしゃ・ばふう)ってのが、毒舌落語で有名だった。昭和三十年頃の人。高座にあがるなり、イカツイ顔で、「良く来たね、よっぽど家にいられねえ理由があるんだね」と銭払って寄席に来た客に毒舌を浴びせる。
 刑務所に慰問に行くと、「良く来たね、(高座での口癖だが、刑務所に慰問に来たのに気付いて)おめえら、お揃いの着物着てるんだから仲良くしろ」、これが愛嬌で人々に愛された。ヒロポン(覚せい剤)愛用者で脳溢血で倒れる。三年後にリハビリで復帰。59歳で没。江戸っ子の切れのいい味のある言葉を駆使した人だった。
 それから比べると、きみまろの話には毒が少ない分、多くの支持を得る。そのきみまろが公会堂二千席、一枚五千円で一千万円、一日で完売だ。凄い!