2007年11月1日木曜日

八戸選管駒場委員長県費不正使用、源泉徴収違反 3

八戸選管のいいかげんな態勢は改まることを知らない。先ず第一に選挙結果を正しく発表できない。これは吉田淳一氏の請求にともない、青森選管が票の精査をした結果判明。
しかし、八戸選管独自の票の数え直しでは判明しなかった。つまり、自浄能力に欠けているのは明白。機能しない選管では役立たずであるが、駒場委員長は任期いっぱい務める気持ちのようだ。
管理能力の無さを指摘された以上、辞職すべきが正しい。それも、県費を前号で指摘したように不正使用した。これは、職員が勝手にした行為、選管委員長も知っててやったとしても、許せる部分もある。それは県の金を私的に消費したのではないからだ。
しかしながら、票の取り扱いに間違いがあったを県から指摘された以上、責任をとって身を処すべきだ。それもしないのは源泉徴収義務違反の責任が明確化してからとでも考えているのだろうか。
さて、この稿も最終となった。最後の所得税法違反容疑について解説する。
第百八十三条  居住者に対し国内において給与所得に規定する給与等の支払をする者は、その支払の際、その給与等について所得税を徴収し、その徴収の日の属する月の翌月十日までに、これを国に納付しなければならない。
こう規定しているが、青森県内で正しく源泉徴収をしていた市は三市で七市はしていなかった。中には年末調整すらしていなかった市もあるそうだ。歯切れが悪いのは「はちのへ今昔」は一人で作成しているので、方々に確認するだけの人手がないからだ。
この源泉徴収義務違反には罰則がある。
第二百四十条  第百八十三条(給与所得に係る源泉徴収義務)の規定により徴収して納付すべき所得税を納付しなかつた者は、三年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
この規定から八戸選管は当然免れることはできない。現在、八戸税務署と八戸選管は協議中の模様だが、選管は罰金を払わなければならない。本来、地方自治体は法を守ってこそ使命を達成する。何故ならば、自分たちも地方税法を盾として、市民から税を徴収するべき立場にあるのだ。
税を課す立場の人間が、税を逋脱(ほだつ・租税をのがれること。逋税。脱税)するは極悪非道。
右手のしていることを左手は知らないような馬鹿な出来事なのだ。
どうして、こんな事になったのか。  
前ページの資料は見ずらいので説明すると、報酬が五百三十九万円、職員手当てが三千百万円支払われている。投票に関する支払いで、この金は県から来る。これを全額消費しなければならないので、色々と画策する。
投票管理者、投票立会人、開票管理者、開票立会人、事務従事者、タクシーを待機させて六十万円とか、なんでもかんでも消費しないと、辻褄が合わなくなり、金が余って困ると、他の課のロッカーなども購入したわけだ。
すると、一般人を選任した場合は源泉徴収をした、すると、職員手当てはどうなったの?
こうした疑問が出て、人事課長に問うと、年末調整をしたという。源泉徴収義務違反は懲役だぞと言うと、年末調整をしているから間違いない処理をしているなどのやりとりがあって、選挙に関わる報酬は、所得税法を超越するとの一項が公職選挙法にあるなら黙るので、税務署と協議せよ、しないなら脱税で検察庁に告発すると伝えた。
それが参院選の前日。すると、市役所は慌てたんだろう。デーリー東北新聞にこのことを洩らした。デーリーは大きく書いた。このことを長いこと狙っていた筆者は某新聞社に書かせるべく、手立てを講じていたが、その新聞の動きが鈍かった。市役所が洩らすこともありえると言ったが、動けなかったのだ。このことは八戸市ばかりでなく、オールジャパンでやられたことだと見当をつけて大新聞に書かせたかった。
結句、空振りに終わった。だが、それはそれ、八戸選管は八戸税務署から罰金を取られる。
その金額は百数十万円になりそうだと選管は言う。この罰金は市民の税金で払うのか? 交通違反の罰金は民間では経費とは認められない。
つまり、八戸市は市民の税金を罰金には充当できなかろう。
そんなことをすれば市民から突き上げがくる。自分たちがいいかげんな処理をして、その尻を市民の税金に持っていくな。こうした時、現われ出るのが互助会、ここから銭を出すな。何故なら互助会の金の半分は税金だから。
さて、市役所職員で罰金刑に処された職員の待遇はどうなるのだろうか。話は次第に混迷の度合いを深めてきた。疑問になったら、当事者を訪ねることだ。そこで市役所に出向いて、人事課に懲罰規定を訪ねてみた。具体例が色々とA4の紙5枚に書かれていたが、この例にあてはまるものは見当たらなかった。
この所得税法違反は、駒場選管委員長が言い出したものではなかろう。また、玉田事務局長がしなくていいと言ったわけでもなかろう。この事実は積年の体質なのだ。先例に倣って実施したのにちがいない。
このことを再確認してみよう。
県が八戸市に選挙費を前払いしてくる。この金は収入役が管理する出納室に振り込まれる。これを予算として消費する。担当課は無論、選管。
市民が選挙事務に従事すると源泉をひかれて支給される。つまり、選管は市民からは税金を徴収し、国庫に納入。
これを実際、納入する作業は人事課が行なう。ここらが複雑に絡んでいて、説明が難しい。前ページで図解したので参考にされたい。
ここでAの出納室、Bの選管、Cの人事課の三課に平等の責任がある。人事課は年末調整をしたからいいと思い込んでいた。Bの選管は市民から徴税しながら、職員からしない。Aの出納室は都度金を引き出されながら漫然と管理していた。
どこかがこれでいいのかと気づきさえすれば、こうした罰金を払わなくてよかったはず。また、懲罰の対象にもならない。しかしながら、こうした結果を招ずれば、誰かが責任をとらなければならない。ここが役所の役所たるところ。前任者がやったことで、私もそれに倣っただけ。
それでも、責任はとらなくてはならない。危ない危ない、役人はたらいまわしで配置が決まる。そこで暢気に次に回るまで気楽に過ごそうなんて思うとこうした罠に堕ちる。気の毒な話でもあるが、所詮、自覚が足らないだけなのだ。八戸市職員二千人、これらがボウっとして、漫然と仕事をこなす。改革や改善などを指の先ほども願わない。或る意味では江戸時代だ。もっと古く縄文時代かもしれぬ。自分が何をするかもわからず、ただ、ボウっとして、給料を得ることだけに喜びを感ずる。そうではなく、原価をかんがえ、効率を旨とするべき。今居る席でしか、そのことを考える時間はないのだ。
選管の若い者が筆者に言った。この票の判読機械を今見るんですか。来月になれば参院選があるから、そのとき倉庫から出すので、その時見たらいいでしょう。
そういうのは役人の労力惜しみの発言だ。こういう者を馬鹿野郎という。市民の為に働くのが市役所の職員。自分たちだけのために働くのは夜盗。法律も道徳もへったくれだ。こんな連中の集合体が八戸市役所なのか、そうではあるまい。しっかりした課長も数人いる。彼等には頭が下がるが、大方はこんな程度、こんな手合いだ。