市役所の職員で構成する互助会、これには全職員が参加している。つまり市長から運転手までのすべて。
ここに市が金を出す。これは職員の福利厚生のため。その金額の決め方に問題あり。この額は誰が決める?
市長でもなければ市会議員でもない。人事課員が勝手に決めた。そして、この金額は毎年適当に加算されたり減算される。何のために? それは裏金の金額の増減のためにだ。人事課員は必死に裏金ではないと言い張るが、それなら帳簿を開示せよと言うとああだのこうだのと言を左右。
職員たちから集めた金が入っているが、その理由だが、オイ、それなら市民の税金も入っているんだ。それを開示しないは不当だ。
人事課員は適正に処理されているという。それなら見せろ。見せない、見せられないは悪ダクミをしていた証拠に外ならない。昭和二十三年からの負担金総額は十九億二千万円。
これを呑んだり食ったり餞別に使った。そして余ったから、いや、もてあましたから市に返した。それも寄付だとヨ。寄付ってのは自分の金を投げる行為をさす。他人の金、それも税金を返して寄付は日本語を知らない。
騙しきれずに戻しただけだ。市民を眼が見えないと思っているんだろう。天網恢恢(てんもうかいかい・天の網は広大で目があらいようだが、悪人は漏らさずこれを捕える。悪い事をすれば必ず天罰が下る意)疎(そ)にしてもらさずだ。
こんな巨額な金を何処に隠していたのか。昭和五十五年十一月に本館、市役所庁舎の右の建物が建築されたとき、互助会は一億五千万円を市に寄付したので地下の職員会館部分は職員のものであると大島市議は筆者に告げたが、一億五千万円の金も、もともと不当に市から貰っていたのを返却しただけだろう。
その言い分が正しければ、地下部分の持分は互助会として登記されなければならない。しかし、そのような登記はない。さらに、地下部分の建築費を寄付したというが、当時の記録を調べると建築費は二十三億二千二百九十七万六千円。六層の建物だから、一層は四億円、互助会は一億五千万しか出してしないので、そんな理論はたわごと、寝言、うわごとは病気になっていうことだ。
二億五千万も足りないのに、よくも図々しく言えたもんだ。それも市からふんだくった金。前ページの市が負担した額を見てくれ。昭和四十九年だ。七千二百万円だ。給料は五万円程度だったろう。そんな時に巨額な負担をさせているが何に消費したのだろう。ここから負担額が急増。市民の暮らしは困窮するなか、市職員ばかり優遇、厚遇されていないか。
市と互助会はどのような契約を結んでいたのかと調べたところ、そのような契約は今までなされていなかったが、今回初めて小林市長との間で締結したとのこと。それが上のもの。
この第一条を見てくれ。ここには①職員食堂の運営とあるが、職員食堂は互助会が生協に又貸ししている。これは前号でも知らせたように、又貸しはできない契約。つまり違反。
②③はどうでもいいが、問題なのは④八戸三社大祭への参加事業とある。これが筆者が表題とした、税金を投入し三社大祭への参加だ。他の山車組は町内の住民へ頭を下げ、腰をこごめて今年も山車の制作費をお願いして歩く。ところがどうだ、互助会の山車は税金を投入する。これはけしからん。
責任者出て来い。
大阪の漫才師でこう叫ぶのがいた。人生幸朗って芸人。右写真。人生幸朗・生恵幸子は「ぼやき漫才」の第一人者として知られている。「ぼやき漫才」は一般的なしゃべくり漫才とはかなり違い、その時代に話題になっている事柄についてとんちんかんな難癖をつけるというものだ。ほかにこのジャンルを得意としたのは人生幸朗の師匠である都家文雄・静代、東文章・こま代などがおり、前者は主に社会風俗、後者は映画を題材にぼやいていた。人生幸朗・生恵幸子は世相はもちろんのこと、特に当時のヒット曲の歌詞にケチをつけるという面白さで大衆の心をがっちり掴んだ。また、このコンビが活躍していた頃、その歌が幸朗にこきおろされれば歌手として一人前という風潮があったようだ。
1982年の幸朗の他界に伴い、この「ぼやき漫才」は後継者がいなかったため急速に廃れてしまうこととなる。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
役所の話もここまで来ると腹が立つどころか、メチャクチャで大阪弁なら「どもこもならん」で、可笑しくなってしまうが、これが現実。筆者が睨んでいる通りだとすると、山車に対しての市民の反感は尋常一様ではなかろう。互助会の山車参加は昭和四十七年から。
職員互助会の三社大祭参加
昭和47年 鎮西八郎為朝 強弓にて敵船を沈める 秀作
48竹取物語 かぐや姫天女昇天 優秀
49 大阪夏の陣 最優秀
50 菅原伝授手習鑑 最優秀
51 かぐや姫 優秀
52 白波五人男 秀作
53 義経八艘飛び 優秀
54 七福神 優秀
55 竹生島 優秀
56 歌舞伎十八番暫
57 歌舞伎舞踊 女車引 優秀
58 十人石橋 秀作
59 空海入唐 秀作
60 双面道成寺 最優秀
61 新歌舞伎 ヤマトタケル 最優秀
62 国姓爺合戦 優秀
63 五人娘道成寺 最優秀
平成元年 南部発祥八百年 豊年祝の舞 優秀
2 新・里見八犬伝 最優秀
3 京鹿子娘二人道成寺 優秀
4 浦島伝説 乙姫と太郎の別れの場
5 新・国姓爺合戦 秀作
6 鮫ケ浦に遊ぶ七福神 努力賞
7 琵琶湖伝説竹生島
8 竜虎相博つ(新)め組の喧嘩 秀作
9 石橋 特別賞
10 菅原伝授手習鑑 車引きの場 優秀
11 西遊記 金角・銀角との戦い 秀作
12 歌舞伎十八番のうち 不動 優秀
13 京鹿子娘道成寺
14 三貴神と君が代松竹梅 優秀
15 審査なし
16 夫婦愛おしどりの精と山内一豊… 優秀
17 八大竜王・八戸三社大祭… 最優秀
18 歴史浪漫八戸義経伝説… 最優秀
三十五回参加して賞を取れないのが四回 勝率八割八分
協定書にもあるように、五項目のうち金のかかるのは④だけ。つまり筆者の推測の如く、山車の制作費に費やしたのだ。この互助会の帳簿開示を求めているが、職員から集めた金も入っているとグズグズ。四月十日現在。悪く消費していなければ見せられるはず。
市民には山車製作の金を集めさせ、自分たちは高見の見物。金をかければ見栄えのある山車を作れるは自明の理。なにしろ税金、それも自分勝手にチョイチョイと数字をいじって吐き出させる魔法の小槌ならぬ人事課裁量。
どうしてこんな仕組みになってしまったんだろう。不思議と思わぬ神経がおかしい。金銭感覚が麻痺しているんだ。市民の血税を真摯に使う気持ちなくして公僕(こうぼく・公衆に奉仕する者の意) 公務員などの称)とはいえない。悪党、非国民の謗(そしり)、罵(ののし)りを受けよ。
市会議員はこれを知らない。知ろうとする努力もしない。何のための議員か。市民のためより自分の為しか考えていない。
市長は知ってても黙っている。それでも協定書を作ることには同意した。しかし収支報告は見たのかね。第四条に規定しているが。
役人のすることだけに、嘘は書かない。書いた以上責任はある。収支報告はするだろうが、費消した金が不正流用だから返せとは言わない。
今後注意せよ程度。一般社会では通用しない論理と倫理。どうなってる八戸市役所。総員ぐるみの犯行ではないが、歴代人事課長の頭を疑う。
今年の三社大祭に互助会の山車は参加する資格はない。各山車組に百六十万の補助、しかし互助会は貰ってない。当然だ、これ以上とれば泥棒に追い銭の言葉あり。
続