前号で紹介した八戸市職員互助会が使用する職員会館、つまり、市役所本館地下は、市役所と互助会での取り決めはどうなっていたのか。
市長と互助会長が契約締結。市長と互助会長は同じ。
これは表彰式で自分に自分が表彰状をやるようなもの。まるで有森(有森裕子・岡山県生まれ。就実高校、日本体育大学を卒業バルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの女子マラソンで、銀メダル、銅メダルを獲得)、自分を誉めてや りたいと発言したようなもの、かかる行為は不可思議千万。
契約内容を見せる。
右にあるように、タダで借りた部分の使用条件は、使用者は職員の福利厚生の用に供するものとし、この目的以外に使用し、又は使用権を譲渡し、若しくは転貸してはならない。
この許可条件に違反したときは使用の取り消しをするとある。
違反しているぞ。地下にあるのは生協と、職員労働組合だ。これらは家賃も不払いで堂々と居座っている。つまり、互助会が契約に違反し八戸市職 員生活協同組合(以下生協)と職員労組に貸している。この行為は契約違反で直ちに契約自体が取り消しになる。
つまり、互助会が市役所から地下部分を借りられないのだ。すると、そこを不法占拠する食堂。売店を経営する生協もその場に存在する法的根拠を持たない。
市民病院にも生協が出店している。それがどのように市側と契約をしているのかを調べた。これは単年度契約となっているそうだ。現物の契約書を見ていないので断言は出来ぬが職員が言うのだから間違いもなかろう。この契約書が開示請求で出たら掲載を約束。
ここで判ったのは、行政施設の目的外使用に関しては借り人は市側と協議して、その使用期限と有料・無料を決める。これが原理原則。
市民病院がこのように取り仕切っているのだから、当然互助会の取り扱い機関の人事課も同様な契約をするべきだったが、それを成さなかった。何時から?
昭和五十五年からだそうだ。この年に旧館が建設されたのだろう。人事課員に聞くと、おそらくそうだっただろうと思うとあやふや。
契約書がないという。
しかし、市民病院にはある。
ということは、市民病院管理課員は正当な仕事をしたが、歴代人事課員はぼんやり、漫然と本来の業務をしなかったのだ。
役所は収益を上げる所ではないが、いい加減な処理をする所でもない。他人に営業の本拠を貸して賃料も期限も設けないのは不当だ。互助会が借りる要件を失った以上、市側はその権利を剥奪すべき。つまり地下への侵入を阻止する壁を張り、改めて市側としっかりした契約条件を結ぶべき。
ここで極めて不届な人間は生協。
何故と言って市民病院が契約を求めればそれに応じる。求めない愚かな職員の人事課とは結ばないでは倫理に反する。自分の利益の為には親をも殺すのが、こうしたずうずうしい輩なのだ。
こうした業者に唯々諾々としてこれ以上場所を貸す必要はない。人事課は当事者能力を欠いているので、もっとしかるべき課が、これを担当執行するべき。
業者と癒着している。生協は出ろ、出してしかるべき業者を公募し、それに安心で安全でかつ安く、サービスの提供を求めよと言ったところ、人事課長はそれはアナタの考えで、私どもはそう考えませんとぬかした。癒着がなければ正々堂々、公平公正に業者を公募せよ。私たちは生協に出資しています。とほざいたが、「そんなことを筆者が要求したんですか? それは貴方たちの欲でしたことなんでしょ。市民の為にそれが成ることなんですか」
役人は先ずこう考えよ。かつて満州鉄道の社員は必ず自分の胸に問えと教えられた。今、自分がしようとする事、あるいは考えることが、本当に日本の国益になるのかと。
つまり、八戸市民のためになるのかを、いつも自分の胸に畳んで行動せよということだ。市民忘れて何の職員か。市民の利益より生協の利益を優先するは親殺しの論理。
市役所職員は筆者に何てほざいた。一市民の利益の為に我々は動きません。だから、この書類は見せないんです。
そっくりそのまま言葉を返そう。役人は自分たちの利益の為に生協と癒着するな。我々は生協と癒着していないと言い張るなら、生協を叩き出し、入札で業者を選定せよ。
それが出来ないのは生協と癒着をしていると暗黙に証明したことになる。何人たりとも、市役所を舞台として、己が利益を優先させてはならない。役所はそういう場ではないのだ。市民の福祉のために汗を流す場なのだ。
市役所本館は昭和五十五年十一月に立ち上がった。その竣工祝賀会は翌年の一月に行われ、名実ともに新庁舎が活用された。
その時から地下に生協と市役所職員労組が居座った。当時の記録は全くなく、人事課長の弁では「最初からそういう図面がひかれていた」
それでは図面をひいたのは誰?
設計業者
設計業者に指示を出したのは誰?
それは秋山市長だった。
市長の決断なしに、不当に居座れる訳がないのだ。当時の市長は労組とも生協とも融和せんがために、契約書を枉(ま・道理・事実・主義などをゆがめ改める)げて彼らの機嫌を伺った。
行政の長たるものは、一部の人の利便を計るために法を枉げるな。これを枉法(おうほう・私意を以て法の正理をまげて適用すること)という。市役所が互助会と結んだ契約は立派な民法による契約行為だ。
その精神を踏みにじり、それを枉げて解釈し、三十年も黙ってきた行為は汚い。まして生協は市民病院とは年度ごとの更新(本当に書き換えているかは未確認)をしている。しかし、人事課とはしない。こんな不誠実な奴腹に無料で行政施設を貸与する必要は指の先、毛の先ほどもない。
ある公民館で裂き織りの教室があり、その機具を一定の部屋に長期間設置したことが、公民館の不正使用と糾弾され七十を越した先生が、それを泣く泣く片づけたのを見た。
公民館ですらこうだ。まして本庁の地下、場所は特等地、二千人の胃袋を持つ場、それを特定の業者にタダで貸すは不届き。
永年使用してきた未納家賃の請求をしろ。それが払えないなら出て行け。
役所は特定の者に利益を供与する場ではない。
この事件の発端になったのは松橋知市議の選挙違反のポスターが労組の窓にこれ見よがしに置かれていたことが端緒。多くの人がこのポスターの存在に気付いていた。しかし誰もが三月三日の雛祭りで、ああ、選挙が近づいた程度の認識。ところが筆者はあれ?何で?と疑問。
疑問は解明すればいい。そこで調べ始めた訳だ。そして一ヶ月後にこの問題まで発展、ところが、これには更に・入籠(いれこ・内部に伏在する)の事情あり。
それは互助会は市当局から毎年二千二百万円の負担金を貰っている。しかるに、この金の根拠は職員の給与、賞与、手当を合算した合計の千分の一・七だという。誰がそれを決めたのかと問うと、答えはない。まるで山口さんちのツトム君。返事がない。
つまり議会にも通す必要がないのが、この負担金とか補助金の図式。
補助金額はお手盛りができる仕組み。これが解明されたのは男女共同参画社会課が所管する国際交流基金。この課のお陰で判明。ここも実に不可思議なところ。ここに村井達なる人物を会長にまつりあげ、好き放題を繰り返した。つまり、役所は基金とか互助会を第二、第三の隠し金のポケットにしている。これは裏金。
この国際交流基金の謎はそのうち解説。
互助会は会員、つまり市役所職員全員から会費を徴収。それが足らずに市に負担金を請求。それを、つまり市民の税金を、何の躊躇(ちゅうちょ)もためらいもなく職員が勝手に貰っていた。
驚くなよ
実にこの金が余ったのだろう。市に寄付したとヨ。それも三億一千四百万円。
すると。もともと、負担すべき筋合いではなかったのだ。
つまり、このことから市側と互助会は最初からもたれあいの構図になっていたのだ。汚い汚い。汚いチャンピオンが互助会、その会長は市長だからどうにもならない。
つまり互助会は残金が巨額になったため裏金がバレると市に寄付。これは大阪市役所職員互助組合が、93年から任意団体「大阪市職員互助組合連合会」という別組織をつくり、市OBにヤミの「退職金」と「年金」を支給していることがわかった。1人あたり最高で計約400万円を受け取れる内容で、最近11年間に304億円の公費が投じられ、これまでに約2万人が受給した。同市OBには条例で3000万円前後の退職手当が支給されるほか、地方公務員の公的制度である共済年金が用意されており、今回発覚した任意団体を通じた支給は「ヤミ給付」といえる。総務省は「市民に見えない形の公金支出で不適切だ」と指摘している。そんなこんながあり八戸市も吐き出したのが三億円。
ヤメロ。負担金など出すな。魂胆の悪い奴腹に負担金は負担が多いゾ。この負担金は昭和二十三年から、詳細はこれも開示請求中。さてさて、どうにもならぬ奴らの多い市役所、宝の山ならぬ悪党の巣だネ。続
2007年4月1日日曜日
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